甍の波をおよぐ鯱

efa26753a8a00daa0f155261eeaaee70

大阪府内のお寺です。
昨年こちらの屋根の鬼瓦と鯱の修理再焼成と復元制作を
しました。

f16f185213c07a32c53d2d36278bd289

b5a4144d550efca2d3b3f8e6f071bc85

ec549e40b3ac1bc03bb4d21aa1956626

7aa5e02d9476d410248e6685510e14b8

鬼面と同じで、鯱にも様々な表情があります。
中でも、こちらのお寺の鯱は珍しいデザインの
一つに上げられています。
棟にある2体のうち、一体は古瓦を修理再焼成し、
もう一体は新たに制作させて頂きました。

修理の瓦が届いた時、すでに鯱のヒレが欠け落ちて
ない状態だったので、鬼師もこのヒレを復元するのに
頭を悩ませていました…。
ヒレ一つ違うだけで、全く違う物になってしまいます。

様々な資料から、この鯱の元気だった頃の写真を見つける
事ができて、無事に修理と復元が出来ました。

 右が修理再焼成 左が復元制作
c09c23e953a7a0646255aa5068a7f4e9

昔の鬼師が作った形を出来るだけ変えることなく
現代に蘇らせるためには、常に様々な瓦を見て
研究する事も我々にとっては大事な事です。

奥深い和瓦の世界。いつまでも謙虚さを持って
勉強し続けていこうと思っています!

コメント

  1. タツミ より:

    そうですね
    この宝珠も復元しました。たしかに稀に見る屋根のようですね。制作中から大棟の中央に据えられるとは聞いていましたけど、実際見るまではイメージしづらかったです。

  2. 川淵 より:

    変わった屋根ですね。
    棟の中央に宝珠(?)があるのが、非常に不思議です。
    初めて見ました。

タイトルとURLをコピーしました