GW、大宇陀と共に一度訪れてみたかった町、橿原市今井町にも行って来ました。
まずは旧今井町役場で、今はまちなみ交流センターとして解放されている
華甍(はないらか)へ。
明治時代に建てられた和洋入り混じるモダンな建物です。
ここで、今井町の歴史の説明を聞きました。
今井町とは…
天文年間(1532年~1555年)に本願寺の一族である今井兵部が称念寺を開き、
その寺内町として発達したのが始まり。
東西約610メートル、南北約310メートルの小さな町では
民家約650棟のうち、六割は江戸時代のもの、その他の民家も
大半は昭和戦前のものだそうです。
また、町割り、宅地割り、下水網など、町の構造も含めて
歴史都市の全体像を目の当たりに出来る貴重な町なのです。
商業が発達した都市で、その昔「大和の金は今井に七分」と
歌われるほど大きな経済力を誇っていたといいます。
確かに町には立派な商屋の建物が目立ちました。
漆喰を塗り籠め、本瓦葺きの重厚なつくりの町屋が至る所に…。
町の中心部は景観整備が行き届いており、電線も地中に。
江戸時代の面影をそのままに感じる事ができました。
少し通りを外れて路地へ入るとさらにゆったりとした時の流れを感じます。
瓦屋根に虫籠窓、格子が当たり前のように立ち並びます。
それもそのはず、この町には町屋のモデルハウスがあり、
地元の方々が建て替え、リフォームする際に重宝されているとか。
ここでもやはり地元の人の、町並み、景観に対する意識の高さが伺えました。
立派な商屋も見ものですが、いくつもの時代を経て現代に受け継がれた
現役の長屋もまた素晴らしく、力強さが伝わります。
ただ、中には廃屋になり放置されたままの町屋も数件ありました。
今後どのようになっていくのか気になるところです。
出来るだけこの素晴らしい町並みを多く残されることを願うばかりです。
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