家紋 丸に十六葉菊

菊紋について。

菊の花と葉を図案化したもの。

菊は古くから中国において観賞用とされていたそうです。
また、延命長寿の薬餌(やくじ)として毎年9月9日の
重陽の祝の菊酒などにも用いられています。

古くは延暦十六年(七九七年)、
桓武天皇が和歌をもって菊花を惜しんだ事が
古文書に記されているそうです。

この紋様は平安時代の流行紋様で、
衣服や甲冑によく用いられたといいます。

菊花紋は皇室の紋章とされています。

鎌倉時代、後鳥羽上皇が特に菊を好み
その文様を持ち物に使われ、後宇多法皇を経て、
この時代の末に皇室の私的専用文様とされたそうです。

その後足利尊氏は後醍醐天皇から菊紋を下賜されたそうです。
また豊臣秀吉も菊紋を好んで用いていました。

天皇家、宮家の紋章として定着し、
明治2年(1869)太政官布告によって
皇族以外の菊紋の使用は禁止されました。
これは終戦時まで続いていたそうです。

                     参考文献:日本紋章大図鑑

丸に十六葉菊(十六枚菊)
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今では様々なところで菊の紋章を見ることが出来ます。
菊は桜と並び、国花に準じた扱いを受けています。

社寺等の鬼瓦にもよく菊の紋が用いられます。

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