家紋 葵紋

葵紋

葵はあおい科に属する多年生草本で、
葵紋はその葉と花を文様としたものです。

「丸に立葵」

家紋としての葵は、※「見聞諸家紋」に見え、
丹波船井郡の豪族西田氏からであるといわれています。

鬼瓦(御所鬼瓦)につくとこんな感じです。

「丸に三つ裏葵」

葵の紋は戦国時代になって、三河の松平(徳川)氏・本多氏らが家紋としました。
徳川家康(三つ葉葵)が将軍となるにおよんで、葵紋の権威は絶対に!
そして、理由なく使うものには重刑が処せられたそうです。
このために広く世に行き渡らなかったといわれています。
ただ、将軍家子女の婚家、養子先にだけまれに特許されたようですが、
それも一代限りだったそうです。

ところで三つ葉葵でもその葉の芯の数が
そのときの将軍でわずかに違っているのをご存知でした?
葵の葉の芯は、家康・秀忠・家光の時代が三十三芯、
家綱は十九芯、綱吉は二十三芯、吉宗が二十一芯、
家重、家治から慶喜まで十三芯だそうです。
同じ徳川でも、実は微妙に違っていたそうです。

「丸に三つ葉葵」
時の将軍によってこのぎざぎざの数が違うそうです。

 
 ※「見聞諸家紋」
  室町幕府八代将軍義政のころの将軍家、守護大名、
  評定衆、奉行衆、奉公衆、守護被官、国人層などの
  家紋二百六十一を描き、解説したもの。
  正確な成立年代や編集者は不明だそうです。

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コメント

  1. 瓦廊 より:

    飽きません。
    >Kazuさん

    本当に深いですよね。。
    家紋帳を眺めているだけで楽しいですよ~。
    当時もデザイン会議…、きっとあったんでしょうね。
    数寄炭の家紋!是非見てみたいです!!
    ご自身で作られたんでしょうか。
    また見せて下さいね~。

  2. kazu より:

    象徴。
    家紋というのは、本当に象徴的ですね。
    複雑な模様もあれば、すごくシンプルなものもあり、
    興味深いです。
    それにしても古来日本人のデザインには頭が下がります^^
    家紋を作るにあたり、当時もデザイン会議?などが行なわれたの
    でしょうか。
    ちなみに数寄炭の家紋もあるんです^^
    う~ん、でもこのような家紋のデザインを見てしまうと。。(汗)
    ま、まあ、機会があれば、またご紹介しますね^^

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