ふらっと一人旅に行ってきました。
奈良県の北東部、大和高原の南端にある
大宇陀という四方を山に囲まれた小さな町へ…。
ここは南北朝の頃に織田藩三万石の城下町となり、
この地方の中心都市となったそうです。
江戸時代から昭和初期に建てられたという町屋が数多く残っています。
街道に沿って瓦屋根が軒を連ねていて、
細格子や虫籠窓(むしこまど)、袖壁に
黒漆喰、犬矢来、うだつなどを備えた家々が並んでいます。
よく見比べると、家によってそれらのデザインが微妙に
異なっていて、それぞれの職人技を多様に感じることができました!
ここ大宇陀の民家は、繊細な京都でもなく、荘厳な奈良でもなく、
日本民家の基本だとも言われているそうです。
歩いていると町の景観を損なわないよう、屋根の葺き替え、
家の改築を重ねこの町の姿を伝えていこうという住民の方々の
想いが伝わってきます。
山間の小さな町には、のんびりと気持ちの良い空気が流れていました。
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